FRPのこと 4 (彫刻1)

ニキ.JPG 
 現代美術の彫刻素材としてのFRP。
 一連の代表作とこの素材が合致しているという意味では
 やはりニキ・ド・サンファル(1930‐2002)を思い出す。
 個人的には彼女の版画作品が一番好きだけど。

 立体作品ならむしろアニッシュ・カプーアや、伊藤誠さんの作品に刺激を受ける。
 それぞれ、アプローチの仕方に違いはあるけれど。

 もっとも、ロン・ミュエクのように、この素材の延長線上的なところから、
 新たな彫刻素材と表現方法を確立してる人もいるので、
 FRPそのものはもう古いのかもしれないですが。

 

 

 

 

 

 

 

FRP
FRPのこと 3 (ナナちゃん)

 DSCF5565.JPG


 前回、大阪の看板のことを取り上げたので、地元名古屋のFRPのものもひとつ。
 
 やはり名鉄百貨店(名古屋駅前)のナナちゃん人形。
 子供のときから見慣れてるんで、材質なんか意識したことなかったけど、
 モノづくりするようになって、実はこれセンスいいよなあって思ってたら、
 スイス製のオリジナルをもとに長野の会社がつくったものだった。
 もう40歳らしいので、自分とほぼ同い年。
 最近は広告塔として解禁されたらしく、ますますいろんなもの着せられちゃってますが。

 これだけ名古屋人にとってはシンボリックなものをつくった当の制作に関わった人たちが当時、
 打ち上げもなしだったというから、仕事ってそういうもんだよなあとしみじみと…

 

 更新:2017. 11

 チャンピオンズカップ仕様。
 


 

 

 

 

FRP
FRPのこと 2 (大阪)

 毎日寒いですね。
 たまにはこんなのも。


 FRP天国・大阪

大阪.jpg
 去年の春ころだったか、久しぶりに道頓堀に行ったら、
 あるわあるわ、上を見れば、FRPの看板だらけ。
 これ全部5分も歩かない界隈での写真だけど、
 漏らさずに撮ってたらこの倍はあったはず。
 蛸やギョーザはともかく、まぐろの握りは初めて見た。
 正直、技術もスケールも僕など到底及びません。

 寒い冬も、これ見たらなんか熱く(暑く)なりません?


 

FRP
FRPのこと1 (ガラスマット)
ガラスマット.jpg 
 年明け早々、昨年分を使い切ったので、今年最初のガラスマットの裁断。

 ガラス繊維(グラスファイバー)は、石英ガラスなどの無アルカリガラスを繊維状に加工したもの。
 これを樹脂に混合して固めることで、プラスチック単体よりも強度が増します。
 これを繊維強化プラスチック(FRP)といいます。
 今さらですが。

 ちなみにFRPとは、Fiber Reinforced Plastics の略。
 FRPのことをグラスファイバーと言ったりするのは材料にこれを使っているからですね。



 
FRP
アトリエのこと2
パンチング.jpg 
 NEWSでもなんでもないのだけど、あらためて今年の目標。
 1. 自分のための制作の時間をもつ。
 2. 整理整頓。
 3. 体力づくり。
 これって全部連動していると思うのだけど、
 今年も10日ほど過ぎてすでに危ういのが2の整理整頓なので、
 作業の合間、合間にワンコーナーずつ片づけを実行。
 
 アトリエ室内にあるパンチングの窓のついた小さな扉。
 昼休みのうちにこの周囲を片付けたついでに少しだけペンキの塗り直しも。
 開けると配管とバルブが出てくるので、
 今はもう水道が来てないんだけど、 これが元栓だったのだろうか。
 昔の建物のこの手のつくりってなんとなく愛着がもてるポイントだったりする。
 どうせならこういうモノづくりがしたいものだ。

 
 


notes
クラフトフェア2

 昨日のクラフトフェアの応募用紙を見直していたら、
 あらためてこの作業がFRPという素材を客観的に見直す機会になっているのだなと思った。
 以下は、ここ3年に写真に使った作品と、FRPの属性。

 2011年、ソケット、シェード → 絶縁性(電気を通さない)と透過性
 2012年、バケツ → 防水性
 2013年、ミルクパックホルダー → 保冷性

 基本的に普段まったくこういうところを説明したり強調したくてつくってるわけじゃないし、
 工芸系フェアということもあって半ば強引にこじつけてるところもあるのだけど、 
 でも、そこから生まれるものって確かにあるなあと。

 たぶん、きっかけは何でもいい。

notes
クラフトフェア1
応募.jpg 
 なぜだか、よく聞かれるので教えておきますね。
 
 今年もクラフトフェアまつもとの応募が始まりましたよ。
 詳しくはこちら

 年末に書類を整理していたら、過去6年の応募用紙(のコピー)が全部出てきた。
 基本、ワンショットの写真一枚が多いのだけど、昨年は複数枚添付。
 文章をぎっしり書いた年もあれば、写真一発の年も。
 毎年、胃をキリキリさせながら応募するので、
 どの年もそのときの制作状況や心境をありありと思い浮かべることができる。
 とりわけ、一昨年は完成形を2パターンつくってしまったので(上の2枚)
 周囲の意見を聞いてもどちらにするか決められなくて、最後はええい!と不評だった方を送った。
 結局、正解なんてないんだよね。

 ただ、毎年のこの作業をとおして作り手としてのどこかの筋肉は確実に鍛えられている気はする。
 興味のある方はぜひ応募してみてください。
 
 
 
notes
1月
馬2.jpg
 先月、月の始めには当月のおおまかな予定を―
 と、書いたものの、1月、2月はとくに出展等のお知らせはないです。
 今月も引き続きお店や住宅に関わる仕事、
 昨年に受けた(一昨年のも!すいません…)納品の仕事などなど、コツコツと取り組みます。
 あとは春に向けての制作も少しずつ準備していきたい。
 年明けのこの時期にがんばっておかないとそのころになって相当ジタバタすることになる。
 と、毎年わかってはいるのだけど…

 去年の夏、ある大先輩に一日一時間、自分のための制作にあてたらいいと言われたけれど、
 なかなか実行できないまま半年が過ぎてしまった。
 それを今年の目標に掲げたい。

 
calendar
あけましておめでとうございます

 本年もよろしくお願いします。 





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