現代美術の彫刻素材としてのFRP。
一連の代表作とこの素材が合致しているという意味では
やはりニキ・ド・サンファル(1930‐2002)を思い出す。
個人的には彼女の版画作品が一番好きだけど。
立体作品ならむしろアニッシュ・カプーアや、伊藤誠さんの作品に刺激を受ける。
それぞれ、アプローチの仕方に違いはあるけれど。
もっとも、ロン・ミュエクのように、この素材の延長線上的なところから、
新たな彫刻素材と表現方法を確立してる人もいるので、
FRPそのものはもう古いのかもしれないですが。