アトリエのこと 4
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 この時期になると、朝いつもの道を少し遠回りして、
 近所の山崎川の桜の開花ぐあいを見ながらアトリエに向かう。

 こんな気持ちの良い季節に、今秋で最後となる今のアトリエで
 小さな展示会のようなものをできたらなあ、と願っておりましたが
 なかなか思うように準備ができず断念…
 でも、それはそれとして、のこり数か月のうちに折をみて実現できればと。
 その際はまたお知らせします。

 桜は、5、6分というところかな。
 
notes
アトリエのこと 3
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 アトリエのある建物は地下鉄の出口から徒歩30秒。
 建物のとなりはコンビニ。
 反対側の2件となりはスーパーマーケット。
 入り口の向かいは銀行。
 窓からは幹線道路を挟んだ正面に名古屋市立大学病院が見える。
 そのとなりは大きな郵便局。
 近所には、吉野家もスターバックスもモスバーガーもある。
 こんな街中でたまたま、10年ちょっとものづくりをすることができた。

 先日東京で会った友人に、
瀬戸内生活工芸祭のサイトにアップされてましたね」と言われて、
 これは、もう逃げられんなと、9月のそちらのこともあらためて腹をくくる。

 で、工芸祭のあおあおとしたサイトのリンクから自分のこのHPにとんでみて、
 我ながらインドアな人間だなあとあらためて思い知らされるはめになった。

 街中に生活している人間が、人口200人に満たない小さな島で、
 何を感じて、何を思うのか。
 きっと、島での展示は、この二極をどうつないでいくかがカギとなりそうだ。

 ちょっとだけ先のこと。
 
notes
ブルーボックス (「7.5」より)

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 巾7.5センチ × 長さ15センチ(7.5 × 2)の青い箱。

 濃い青と淡い青。

 とくに何に使うものかというのは意識せずに制作しはじめたのだけど、
 途中から、使う側としての自分が、
 あ、これなら入れられるかな、などと思いめぐらせたりしながら手を動かしていた。

 ※ 食器、もしくは食品入れとしてはお使いいただけません。

 

 土曜のサロントークも行ってきました。
 
 三谷さん、中村好文さん、赤木明登さんの御三方のお話を聞きつつ、
 いろいろ思うところ、考える材料が出てきてとても面白かったです。
 話題がクラフトフェアにまで及んだ終盤、もっともっとつっこんで聞きたかったですが。

 ほかのみなさんの品については、
 あらためて「欲しい」のひと言でした。
 手にして実際に使ってみたくなる、こちら側の小さな衝動をくすぐられてしまう。

 コンパクトだけど無駄のない、美しい会場構成も必見です。


「7.5」、松屋銀座にて来月14日まで開催しております。
 

works
時計 (「7.5」より)
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 文字盤の直径が7.5センチの時計。
  
 このサイズなので、置きにもできるように裏側に板が差し込める溝をつくってあります。

 以前にもどこかで書いたけど、時計をつくる最初のきっかけは、
 3年前の埼玉の やいち さんでの3人展のおり、
 今回も参加の内田剛一さんのふたものに入れたくて、挑戦した時でした。
 あいにくうまく収めることができず、その時はボツにしたのだけど、
 今回のサイズ感はそのときの経験がいきました。

 これのもうひとつの7.5は…言うまでもないですよね。

 本日、東京、行ってきます。
 みなさんの、残しておいてくれるといいのだけど…



 
works
くつべら (「7.5」 より)
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 あんまり、展示中(「7.5」)に出品しているものの詳細を書くと、
 見に行ってくださる方の興を削ぐかもしれないですが、
 今回は、全体の中の1/11人の仕事量でもあるし、
 ぼくのことを知らない方も目にしてくださるかもしれないので、
 まあ、ありかなと思って書きます。

 くつべら。
 長さ 7.5 センチ ということで、これまでの自分のつくったくつべらの中では最短。
 おのずと携帯用感がある。
 そういえば、具体的な寸法はともかく、
 昔からまつもとなんかで「小さいのもつくって」ってよく言われていたような気がする。
 つくりました。
 
 ちなみに柄の先端部分の厚みは約7.5ミリ。
 ガラス繊維を5+6+3+1 の 計15層重ねている。
(7.5 の倍数になったのはまったくの偶然)
 +のところで固めて、削ってを繰り返して、もちろん最後も削って、磨いて仕上げます。
 機能上この厚みが必要あるかっていうと、はっきりいってないです。
 手間だし。
 遊びです。
 でも、この遊び、たぶんあとで効いてきます。
 いつか報告します。

 いつものことながら、出来立てで、少し色が悪いですが、
 時間が経つともう少し黄色がかってきます。

 7.5 ×2=15個用意しました。
(これは意図的)

 今日は祝日ですね。
 どうぞお出かけください。




 
works
16 ピース (「7.5」より)

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 昨日から始まった「7.5」
 ここのところブログの更新もさぼり気味だったので、
 自分の出品作について私事ながら制作背景など少しずつ追記していこうと思います。

 先月、三谷さんにお会いした際に、今展示について何をつくろうかまだ悩んでいるとお話したら、
「パズルみたいなのは?」と言ってくださって、
 そういえばと、8年くらいも前につくった数字のパズルを思いだした。
 パーツが多くてつくるのがとても手間なのでその後すっかり忘れていたのだけど、
 帰って、引き出しの奥を探してみたら、ケースだけがひとつ残っていて、
 これがいい具合に 7.5 センチ角に近かった。
 それで、久々に復刻して少しだけつくってみました。
 今回はフタをした状態で 7.5 センチにしたので、気持ち小さくなって、
 より手のひらに収まりやすくなった。
 今回のテーマの趣旨が少しわかった気がした。

 この類のおもちゃ、「スライドブロック」とか、「15ブロック」とかいうらしい。
 昔遊んでたのは、25 まであったような気がするのだけど、どうだったか…
 まあ、ぼくのは、厚みがそんなにないので、「16 ピース」とした。
 なんだか抜いてしまうひとつがかわいそうで。
「16ブロック」じゃ、B・ウィリスの映画になってしまうし。
 
 土曜には、今展示のサロントークを聞きに東京まで行ってきます。
 そこでまた少し理解を深められたらいいなあと思います。
 ほかの方々の出品物を見るのも本当に楽しみ。


 
works
ランプシェード (「7.5」より)
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 本日より、松屋銀座のデザインギャラリーにて企画展「7.5」が始まります。
 ほかの方たちがこの「お題」をどうとらえて、何を出品されるのかがとても楽しみです。
 
 自分はというと、
 あえて、普段つくっているものに7.5センチというサイズ感をもちこんでみました。
 そのうちのひとつが、直径7.5センチ(だいたいですが)のランプシェード。
 3種類のカタチで。

 それで、補足を少し。
 この寸法だと、電球に近接するので、熱のかからない LED 專用かなと考えていたのですが、
 残念ながら、ちょうどいい明るさの LED が現行、存在しなかった。
 なので、こちら、白熱電球では 10W まで となります。
 でも、まあ、いずれにせよ間接仕様なので、このくらいがちょうどきれいに光ってくれます。
 
 今回は、シェードのみの出品です。
 上のが点灯時の画像なので参考までに。
 
 ちなみにシェード部分の高さも 約 7.5 センチ。

 今回、僕のものはワンアイテムにつきほぼ2つの 7.5 が含まれています。

 どうぞお楽しみください。
 
 
 
pendant shade
「7.5」
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 第703回デザインギャラリー1953企画展 「7.5」

 会期:2014年3月19日(水)〜4月14日(月) 最終日午後5時閉場・入場無料
 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
 主催:日本デザインコミッティ−
 参加者:赤木明登(塗師)、荒井徹(骨董商・幾一里)、安藤雅信(陶作家)、内田剛一(陶
 芸家)、辻和美(ガラス作家)、富永淳(骨董商・古い道具)、原研哉(グラフィックデザイ
 ナー)、ナカオタカシ(造形作家)、中村好文(建築家)、皆川明(ファッションデザイ
 ナー)、三谷龍二(木工作家)
 グラフィック:原研哉
 展覧会担当:三谷龍二


 
exhibition (DM)
3月
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 寒くて雪の多かった2月もあっという間に終わってしまった感じですが、
 名古屋はずいぶん暖かくなって過ごしやすくなってきました。

 3月の予定。

 松屋銀座のデザインギャラリー1953にて、企画展「7.5」に出品します。
 3月19日(水)〜4月14日(月)
 ※詳細は近々お知らせします。

 たくさんの先輩諸氏に混じっての展示です。





 
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