名刺ケースのこと 3

 2011年のクラフトフェアまつもとの折に、機関誌『掌』でとりあげていただき、
 そのときに「名刺ケースのつくり方」の展示をしました。
 今年のGW中は、そのときに冊子にしたものを、ブログでアップしようと思っていたのですが
 制作に追われて準備ができなかったので、どこかのタイミングでまた。

 追記しますが、まつもとをはじめとしたクラフトフェアでは、この名刺ケース、
 一般のお客さんはもちろんですが、出展作家の方や、お店の方だったり、デザイナーさんだったり、
 何かやってみえる方たちにもずいぶん支えられて成り立っていたなあという実感があります。
 本当に、この場を借りてあらためてお礼申し上げます。

 わ、しかし、明日はもう5月ですね。
 えらいこっちゃ。




 
making
名刺ケースのこと 2
名刺C・俯瞰-(480x640).jpg
 2008年に初めてクラフトフェアまつもとに出展したときに、
 名刺ケースの制作はその時点で終わりにしようと思っていた。
 それまでにけっこういっぱいつくってきたし、なにより制作に手間がかかりすぎるから。

 それでどうせだったら最後に、いろんな色を試してみようということで、全22色つくることに。
 ところが、やっていて、自分のなかであれこれと改良の余地が出てきて、
 翌年も、そしてまた翌年もとなって少しずつだが手を加えているうちに
 その後6年もつくり続けることになってしまった。
 その間に色も少しだけ増えた。

 今年でちょうど10年、いささか名残り惜しくもありますが、
 今後ほかにもまだつくりたいものがいっぱいあるので、今春仕込んだ分をつくり終えたら
 名刺ケースの制作はこれで終了させていただきます。
 長い間、本当にありがとうございました。

 松本へはどれくらい持っていけるかわかりませんが
 とりあえずGW中も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願いします。

 
 
 
 

 
works
名刺ケースのこと 1
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 ちょうど10年前の地元名古屋での個展のDM。
 本や、たばこなどいろんなもののケースをつくるという、
 自分にとってのインスタレーションだった。
 
 このときはなかったのだけど、
 お客さんの、つくってという声が多かったのが名刺ケース。

 その後、東京に行った際、自分用に試作したものを持ち歩いていたのを
 目にとめてくださったのが、アンティークス タミゼ の吉田さんでした。


DSCF8151-(480x640).jpg
 当時は使えるものをつくり続けるという意識のなかった自分にとって、
 モノづくりをはじめて間もないころの3年ほどを、
 あれだけセンスのいい方のお店で扱っていただいたのは、大きな転機だったと思います。
 
 丸いボタンが今は貴重なタミゼ版、最初期はもっといびつでした。
 色はもともとのプレーンと黄色の2色。
 この黄色は大事に今も欠番のまま。

 先日も、この10年前版をいまだに使ってくれている作家さんにふいに見せていただいた。
 いい味出てました。
 ありがたいですね。


 
notes
Y邸

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 今月の前半に制作した友人宅の表札。(取り付け前)

 黒(厳密には濃いめのグレー)にも再チャレンジ。
 もちろん壁の色やら、インターホンとのバランスやらの必然性があって黒にしたのだが、
 こういうときはなぜか偶然が重なるもので、
 現在、もうひとつ別件でやはり黒のものを制作中。
「あ、さらにあの件のあれにも使えるか」
 などと、さんざん試行錯誤したあとなので、続けて実作できるこの偶然がとても嬉しくもある。

 

 

 ※ 通常、個人住宅の表札はお受けしておりません。
  
 
 
 

 

 

 

around works
三晃ビル2F

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 年明けに大阪の事務所ビルの1フロア全体に取り付けるサインプレートの仕事を
 させていただいたのですが、昨日、ようやく見に行くことができました。

 設計、デザインは大阪の岩橋さん
 今回はFRPの板の部分を制作、提供のみではありましたが、
 設計の段階から、この素材を取り入れていただけたらこういうこともできるのかと
 あらためて空間づくりに携わる面白さを実感。

 
 今回は9月に開催される高松での瀬戸内生活工芸祭の打ち合わせの帰りに立ち寄ったのですが、
 そちらの方でも地元の同世代の建築士さんやみなさんに協力していただき、
 面白い展示ができそうな話し合いがもたれたので、今からとても楽しみにしています。
 






 

around works
ありがとうございました
7-(1).jpg
 松屋銀座での企画展「7.5」終了しました。
 
 お声掛けいただいた三谷さんにも感謝。
 
 足を運んでくださったみなさん、どうもありがとうございました。









 
works
指先がしみる (保護具着用のススメ)
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 引き続きシェードを制作中。
 形状にあわせてガラスマットを裁断、
 重なる部分のつなぎ目を目立たなくするためにガラス繊維の端を指でちぎってボサつかせる。
 それなりに指の力も使うのだが、爪をたてるといくらかやりやすい。
 ところがこれをつい素手で長時間やり続けてしまって、
 気がついたら爪がヤスれて肉が見えて両手の指先が痛いのなんの。
 まあ、その名のとおりガラスの繊維なわけで、ハサミはすぐ切れなくなるし、
 カッターナイフの刃も頻繁に替えなくてはいけないくらいだから、
 人間の爪なんかはひとたまりもないのも当然か。
 
 先日期間限定の何回目かの弟子入りに来ていた学生のHさんが、女子のわりに指先の力が強いらしく
 この作業を任せても黙々とこなすのをみていたので、すっかり油断してしまった。
 もちろん彼女は感心なことに仕事始めに、きちんとマスクをつけて手袋もちゃんとする。
 いや、これが当たり前なのだが、僕なんかはついつい素手で…
 身体が資本、指先ひとつでも大事にせねばと大人は大いに反省した。
 来週半ばにちょうど出張があるので、その間に爪の回復につとめます。
 
 週明けのメール等の返信、お待たせするかもしれませんがよろしくお願いします。
 お急ぎの方は月、火のうちにご連絡ください。



 
making
春のうちに
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 梅雨どきから残暑の厳しいころまでは、湿度が高く、自分好みの透明感を出すのが難しくなる。

 というわけで、クリアもの優先で春のうちにできるだけ。
 といっても所詮はつくれる数も知れているので、
 もう今年も4分の1が過ぎてしまったと、大いに焦っているのだが…

 来月の松本までに、ペンダントシェード群も少しずつ、
 今つくれるなるべく全種類持っていきたいと思っている。
 屋外クラフトフェアで点灯できないので、当日までにあらためて画像のアップをできたらと。
 近づいたらまた。




 
making
インク
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 この春は新しくお家を建てる方が多く、何軒かお手伝いをさせていただいた。
 基本、個人住宅の表札などはお断りしているのだが、
 いろいろと条件が噛み合えば稀にお受けすることも。

 看板などの文字に関してはいくつかのやり方があるのだけど、
 シルクスクリーン印刷を用いることもしばしば。
 
 小さなものであればいまだにプリントゴッコを愛用している。
 我が家では僕が小学校1年のときから年賀状づくりなどに愛用してきたし、
 今の仕事をするようになってからはかなり頻繁に使うようになっていたが、
 パソコンの普及などにより需要がなくなり、本体の販売が数年前に、
 一昨年には消耗品などの関連商品の販売も終わってしまった。
 かれこれ40年近くで、本体を買い替えたのは一度きり、2台目もまだまだ元気なので、
 手持ちの材料がなくなってしまうと使えなくなるのがとても残念である。 
 
 たまたまここ半年くらい使う機会がなかったのだが、
 友人宅の表札づくりに、久しぶりに活躍してくれた。
 何回も試した後、きれいにインクがのったときのささやかな喜びもまたいい。

 新学期、新生活、
 みなさん、いいスタートがきれますように。
 
 
 
making
4月
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今月は諸々の制作に専念します。


5月に出展予定の クラフトフェアまつもと に向けての準備もしていきます。

ありがたいことに2008年より6年も続けて参加させていただきましたが、
こちらについては、7年目の今年の出展でひとまずは区切りとすることに。
制作ともども、今から楽しみたいと思っています。


松屋銀座での企画展「7.5」も今月14日まで続いております。






 
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