FRPのこと 24 (パテ)
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 今日の化学の時間。 

 いわゆる樹脂のパテ。
 FRPは直角にガラス繊維を張りこむのが難しいので、
 おもにコーナー部の盛り付けに使ったりする。
 ヘラはアイスの棒をRに合わせて削って加工したものでいい。

 僕の場合は、普段使っているポリエステル樹脂(液体)に、
 二酸化ケイ素の粉末を混ぜてペースト状にしているだけ。

 二酸化ケイ素 (SiO) はケイ素の酸化物で、要はシリカっていわれてるものもそれ。
 一般に使われているシリカ電球って光を拡散させてまぶしくないようになっているのは
 これの塗料が内側に塗られているからだそうな。

 石英(水晶)とかも二酸化ケイ素の結晶多形のバリエーションのひとつ。

 ただし、この手の粉末状のものは吸引すると肺によくないので、必ずマスクを着用のこと。

 
 たまに、FRPのワークショップをやってくれと言われるけれど、
 まずは数千円する防毒マスクを各自買うところから。
 ううむ、想像するだけでもおそろしい絵づら。
 もちろん僕はやらないけどね。





 
FRP
ふたたび黒へ
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 昨夕、Analogue Life (アナログライフ) の 富井貴志 × 竹俣勇壱 展 に足を運ぶ。

 
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 ついでにこの夏以後の看板の経年具合をチェックしつつ…
 もとは黒っぽかったのだがすっかり変色(上)。

 店主からついに手直しの許可がおりてほっとしている。
 今会期中のあと1週間、もう少しだけがんばってもらう。
 リセット期間の今年のうちに、というか自分が近所にいるうちに
 どうしてもやっておきたかった。

 ついでに文面も手直し。(9/28)
 しっくりこなくて…
 
 
 今週も週末納品目指してひとふんばり。
 黒いものもいくつか。





 
notes
お知らせ
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 当初の「春ころ」→ 「6月」→ 「秋ころ」と度々の延期すいませんでした。
 結局 vol.1 からまる1年、また冬になってしまいましたが、

 
 アトリエ展 vol.2 、12月にやります。

 
 詳しい日程等は後日またお知らせしますが、
 今のところだいたい昨年と同じような日程で考えております。

 どうぞよろしくお願いします。





 
information
とにかくまず体力
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 アトリエのある桜山駅(地下鉄桜通線)から名古屋方面に乗って次の御器所(ごきそ)で
 鶴舞線に乗り換えてふた駅目に鶴舞駅がある。
 駅名は「つるまい」だが、ここにある公園は「つるま」公園と読む。
 ここも桜の名所で有名。
 ここにある鶴舞(つるま)中央図書館は最寄りの瑞穂図書館より圧倒的に蔵書が多いので、
 何回かに1回はこちらに足を運ぶ。
 といっても地下鉄ではなく歩いて。
 最近少し遠い目のこのくらいの距離を歩くのがちょうどいい負荷で、体調だけはすこぶるいい。

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 歩いて行くときはクールダウンしないように図書館滞在5分以内、
 腰痛対策にかばんが重くならないよう本は借りても軽めの2冊、ハードカバーなら1冊。
 (この日は先月K夫人が見せてくれた『CREA』で紹介されてて気になってたこの2冊)
 
 鶴舞周辺には古本屋や友人の喫茶クロカワもあるがウォ−キング中はなるべくスルー。
 ちなみに名古屋っ子は、たまーにどうしても幼い頃から親しんだ
 寿がきやのラーメンが食べたくなるのだが、 ここの図書館のB1にはそれがあって
 吸い寄せられるように入ってしまいそうになるがこれもスルーする。

 10年前は走っていたけど、まあそこまでではなくとも
 最低限今くらいの体力は日々維持しつつこの先の制作に臨もうと思っている。
 春は完全に基礎体力から崩れ、精神的にまいっていったから。
 
 アトリエ展についてはいろいろ決めたので明日書きます。





 
notes
FRPのこと 23 (波板)
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 FRP の波板。
 わが家のボロアパートの通路の屋根も。
 僕はずっとこういうナミナミな板のことを「トタン」と言うと思っていたのだが、
 トタンは亜鉛メッキされた鉄製の薄板のことらしいので、
 樹脂系のものはやはり「波板」か。
 トタンは言葉の響きがとても好きなのに残念。(由来は調べて)

 いうまでもないが錆びたトタンのあの雰囲気にも到底かなわない。
 十数年前にも波板をつくったことがあるが、
 今ならもうちょっと面白いものができるかもしれないと、ふと思う。

 
 身体って正直で夜更かししたとたんに早起きできない今の自分。
 自己管理力の問われる10、11月になりそうだ。
 明日ようやくひとつ仕事を終えられそう。
 シルバーなんちゃらもあっという間だった。





 
FRP
好敵手
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今日は早朝より関西方面に向かい現場仕事。
予定より早く終わったので同行の皆さんに少し無理を聞いてもらい、
金森正起さんの最近の仕事が見たくてSOUTOUSYA+京都に立ち寄った。

やいちで一緒に3人展をしたのが4年前。
ともに「また必ずやろう」と誓いつつ、互いに研鑽を重ねてきたこの間の歳月。
の、つもりだった。

はたして今の自分に太刀打ちできるのだろうか。
眠れぬ、そして武者震いのする1年間を過ごすことになりそうだ。
やれやれ。





 
notes
地下鉄
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 深夜、ものすごく久しぶりに名古屋の地下鉄の最終に駆け乗って実家に帰った。
 歩くか?タクシーか?などと覚悟していたが
 思ったてた以上になんとか乗り継いで帰ることができた。

 ひとつ仕事にめどがついたので昨日は夕方に切り上げて外に出る。
 少しばたばたっとした一日の終盤。
 会った人たちも、お店の人も、お店の友人も、
 それから地下鉄の職員さんも、
 みんなそれぞれにいい仕事っぷりだなあと、感心したりした。
 こういう人たちと仕事がしたいと思った。(地下鉄の人とは無理だろうけど)

 連休のさ中だけに余計思った。


 ※ 地下鉄内でむりくり書いたらへんだったので、記事、翌朝少し修正した版。




 
making
この夏
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 世間の5連休とはまったく関係なく仕事。
 せめてこの数日は毎日何か書こうかと。

 この夏の父方の祖母の7回忌の折に、台湾に行ってきたという叔母(父の妹)から
 日本統治時代の高雄市の旧市街地図をもらった。
 祖母は戦時中この地で父を生み、3年後に終戦を迎え、日本に引き揚げてきたという。
 生前祖母にこのときの話をたまに聞くと、
 敗戦後の当地での逆転劇と、その後の苦労を思い出して
 涙ながらに語っていたことを思い出す。
 亡くなる直前の個展に当時はいろいろ事情があって呼んであげられなかったのが
 いまだに残念でならない。
 
 この夏は原田眞人監督の『日本のいちばん長い日』と
 塚本晋也監督の『野火』と、2本の日本映画を劇場で観た。

 それと大林宣彦監督の『この空の花 長岡花火物語』(2012)をようやくDVDで。
 とにかくへんてこりんな映画のくせに涙なくしては観れなかった。 
 たまたま先月連れて行っていただいた長岡の花火の帰りに立ち寄った平潟神社が、
 あんなことのあった場所だったとはもちろんこの映画で初めて知った。





 
notes
眼下のおでき
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 あとひとつ配線が完了すれば宅急便に間に合うという昨日の18時30分。
 手元のはんだごてが視界から消えていることに気づき
 ふと床を見ると机の上から落ちたはんだくんが配線の済んだコードの上に着地しており、
 ジュウっとほのかな煙を立ち上げながら茶色い布撚(よ)りの部分を焼き、
 黒いビニルコードを溶かしつつあった。
 万事休す。

 最近失敗の少ない穏やかな人生を送れているような気がしていたのだが、
 (といってもあくまでここ2、3か月に限定してのこと)
 なんということはない、意識的に歩みを緩めていたからにすぎない。
 ちょっと忙しくすると本来のせっかちな自分が現れて失敗が増えるのだと自覚した。
 こんちには。

 ところがこの致命的な欠陥を埋めてくれる効能がFRPの制作にはあるようで、
 (その根深い穴のようなものにうまく潜航できさえすれば)
 それこそがこの素材を選んでいる大きな要因にもなっているのだと、
 昨日若き芸大生と話していてふとその因果関係について思い至るところがあった。
 なんというかこういう、素材と自分、みたいな関係性って、
 これからものづくりの深みに踏み込んでいこうとする若いひとたちには
 おおいに参考になりそうなものなんだけど、
 僕には少なくとも今すらっとはうまく書けないのであしからず。


 昨晩どうも左目がこりこりするなあと思いつつそのまま寝てしまい今朝起きて鏡を見たら、
 少し前から目の下にできていたおできが白く隆起して眼球に当たっていた。
 眼科に行くのも面倒くさいし、いっそはんだごてで焼いてやろうかと本気で思っていたら
 おできの方が恐れをなしたのかふいにぽろっととれた。
 はんだの件はこれでちゃらとしよう。

 

 

 
notes
月曜、晴れ。
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 当分雨要らない。

 晴天のおかげでこちらも助かっている。
 遅れていたいくつかの仕事を再開したり、ようやくとりかかり始めたり。

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 若いひとたちのエネルギーに刺激、触発されつつの先週末を経て、
 今週も制作三昧の9月、続く。
 
 



 
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