馬の尾を踏む
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 たぶんこれまで20頭ほどしか生産していないと思われる馬のペーパーウェイト。
 長らく(たいへん長らく)お預かりしていた尻尾のとれた修理の子を
 先週半ば慌てて完了した。

 というのも今年の6月、Yおばの法事で集まったいとこたちが 
 同日の宝塚記念のゴールドシップ(牡6歳 葦毛)を買っていたらしく
 単勝1.9倍の圧倒的な1番人気馬のスタート約10馬身の出遅れに悲鳴をあげていた。
 15着惨敗。

 まったく気づいていなかったが、翌日ふと見ると預かっていたこの尻尾のない葦毛のお馬さん、
 出遅れた宝塚記念のゴールドシップと同じ15番ではないか…
 僕のせいであるわけはないが、どうも申し訳ない気がして、
 早いとこ修理してあげよう、いやしなくてはと思いつつも
 同じお客様のほかの修理のものもあったので夏が過ぎ秋になり…
 で昨日のジャパンカップに5か月ぶりに出走するということで修理を終えておいた次第。
 今回は12番ゲートだったけどちゃんとスタートは出たぜ。(結果は10着)

 父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン。
 ともに20代半ば、学生時代に大好きだったお馬さん。
 やんちゃな個性派も次の有馬記念が引退レース。
 15番なんかに入ったりしたら、きっと久しぶりに買っちゃうなあ。

 すいません、勝手に競走馬にしてしまったけれど、
 馬のペーパーウェイトはクラフトフェアまつもと出展の折に
「松本といえば馬刺しだから」という不純な動機でつくりはじめたのが最初で、
 なんとなくさびしいから数字を入れただけ。
 でも、それはあくまできっかけ。
 大事なのは使ってくださるみなさんの思い入れなんで。

 
 明日から12月。
 今日は長引いた看板も完成したし、今年はリセット年。
 年を跨いでしまったものも、最近預かったものも各種修理のものはとにかく
 年内のうちに終えて発送します。


 ちなみに当ブログ。
「HPつくりました」で始まっているけれど、Horse Paperweight とかけてます。
 最近だらだら長いな。

 
 
 
 
 
 
notes
定例刺激
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 一昨年は母に、昨年は父に若松由香さんの椅子敷きをプレゼントしたのだが、
 昨年はうっかりサイズを間違えてガタイの大きな父親に母よりワンサイズ小さいものを
 買ってしまった。
 しかし柄はとても気に入っていたので、これは小柄なT叔母行きにすることにし、
 今年はあらためて父のものを探そうと決めていた。
 
 幸い土日と岐阜の方面で現場仕事だったので道路も混んでて
 仕事上がりで間に合うか、という時間帯ではあったけど
 昨日、 STENPORT での彼女の展示に駆け込むことができた。(明日30日まで)
 終盤でも即決のお気に入りをゲットできたのはそれだけさらなるバリエーションと
 数を用意していたのだと勝手ながら推察した。
 と、ともに毎回負けてられんなあと思い知らされるのがこの時期の定例になりつつある。

 そんな刺激とあいまって2009年以来の岐阜(当時はpandの空間で)での展示を
 そのうちやりたいなあとひそやかに思ったりもした。
 来年はすでに予定ぎっしりになってきたので最短で2017年か。
 実現できるように立て直してがんばろう。

 今日移動中のラジオでふと耳に入った言葉が
「やりたいことをやるんじゃなくやれることをやりなさい」だった


 うちの親、『007』の新作を先行上映で観たとかで自慢してくるのが許せん。
 こちとら映画禁止月間だってのに。
 ひとまずまもなく解禁。
 これも定例刺激なんで。





 
notes
FRPのこと26 (耐蝕)
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 今週は現場三昧で自分の制作が思うように進まず、ちょっと歯がゆい。
 隙を見てちょっとずつという感じ。
 なので少し現場の話。

 これは先日完了した仕事。
 鉄製の槽の内面を耐薬品の樹脂を使ってFRPでコーティング。
 金属を塩酸処理するためのもの。
 鉄のままではやられてしまうから。
 FRPは防水にも使われるが、僕の行く現場は耐蝕(たいしょく)工事がメイン。


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 たまに道路をこういう色のタンクを積んだトラックが走っていたら。
「あ、FRPだ」と思ってください。
 中身は劇物系の液体です。

 世の中には本当にいろんな仕事があって、
 見えないだけで実は我々の普段の日常生活にちゃんと関係してるんだよなあ。






 
notes
噛みしめながら
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 何度ここに制作途中のことを書いたか忘れてしまったが、
 ギャラリーやいち の看板、あと少しでようやく完成しそうだ。
 最後の本体凸部小さな箱の部分が出来上がり配線も済んだ。
 あとはFRPでつなぎ合わせればほぼ終わったようなもの。

 タイプとしては今夏制作した 豆吉 の看板の姉妹編。
 もちろんともにデザインはやいちの康平さん。
 サイズが違うので少し構造を改変、工夫した。

 最初の打ち合わせから3年以上経ってしまったが
 いやあよく急かさず待ってくださいました。
 残り、しっかり噛みしめながら仕上げたいと思う。

 いつかはちゃんと終わるんだな。





 
making
樹脂工事
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 今週は週のうち5日間現場仕事。

 メールの返信、各種納品・修理等、遅延気味でご迷惑おかけしますが
 よろしくお願いします。

 また、

 年内12月の開催をめざして制作しておりました
『アトリエ展 vol.2』ですが、
 来年に延期させていただきました。


 こちらもよろしくお願いします。

 
 ちなみに樹脂工事の現場仕事です。





 
notes
松本でお手伝いしてくれたときは夜中に酔っぱらって二段ベッドの上からビールをこぼしてごめん。
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 昨日の松平の明け方の空。

 明日から雨が降って名古屋もぐっと冷え込むらしい。

 さて昨日の記事で肝心の臼井邸について書くのをすっかり忘れていたが、
 どういう家づくりをしていたかは kitoka のHPを見てもらえばいいとして、
 さらに居心地のよい家になっていた。

 僕が手伝いに行けたのは去年の始めのころと夏のはじめの2日ほどだけ。
 ほんとにこんなところからこだわってやるんだというのが面白くて面白くて。
 それでも最後は一体どんなことになるんだろう、と皆目見当もつかなかったのだが、
 温かみと遊び心のあるそれでいてかっこいい家にちゃんとなっていたのですごいなあ。

 
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 思えば臼井夫妻と出会ったのは13年ほど前。
 僕もモノづくりを始めたばかりで灯りの展示だったか小さなグル―プ展で一緒になり、
 彼らも当時プロダクトのものをつくっていて、それがまたキレキレでかっこよかったので
 お買い上げしたのが始まり。
 でも、そのときはお互い人見知りで「あ、どうも」みたな感じで終わり。
 その後再会するまで7、8年経ってて、
 一緒に仕事をしたりできるようになるなんてあらためて面白いことだなあ。

 豊田に行く前は、彼らの住まいとうちのアトリエが近かったことから困ったときは
 あれやこれやと本当にいろいろと助けてもらった。
 どちらかというとこちらが助けたことはあまりなくて
 助けてもらってばかりいたような気がする。
 もうちょっと家づくりのお手伝いに行きたかったのだけど…


 上のランプシェード(これは影)もたしか高松のクラフトフェアに出展する際に荷物の積み込みに
 駆けつけてきてくれたお礼にあげたアウトレットだったような…
 新居でかっこいいソケットをつけて使ってくれている。
 さすが。

 そんな彼もタイトルの事件のときはさすがに怒ったな。
 今となってはいい思い出。(だよね?)
 




 
notes
この連休
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 昨日の日曜は kitoka の臼井さんの自宅兼事務所がついにいちおうの完成をみたということで
 感謝祭にお招きいただいたので豊田市の松平に。

 ずいぶん以前から日程は決まっていたのに終えていなくてはいけない仕事が終わっておらず、
 結局土曜の朝5時起きしてからほとんど一睡もせず行くことになった。
 でも、とても楽しい会だったので昼の部から参加してしっかり夜の部まで長滞在。
 さすがに一番最初にダウンしたけどお泊りもさせていただき飲みっぱなし、食べっぱなしで
 (また臼井くん料理の腕を上げた)すっかりお世話になりました。


 今朝はちゃんと6時起きして名古屋に帰り、しっかり現場仕事もフルタイムこなしてきたのは
 昨日小1男子たちに「お兄さんと呼べ」と強要してた以上当然。
 
 夜は大阪の友人と久々にごはんをして、いろいろと励まされほっとした。

 最近いささか籠りがちだったがひとに会いだすとこんなもの。
 そんな流れで明日はまた気のおけない仲間たちと岐阜の STENPORT でやっている
 若松由香 さんの展示に、行きたかったのだが引き続き現場仕事なので自分は日をあらためて。

 
 ひとまずなんとなくこの連休のこと。

 メールの返信等はまた明日以降に。
 



 
 
notes
オオカミ少年 いや、中年
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 12月のアトリエ展を延期する前のこと、
 本当は10月に簡単なひっそりと小さなの展示をさせてもらう予定でした。
 どうもそこを経たほうがうまくまわるような気がしていたので。

 もともと偶数回の個展に強い方で、1回目にやりきれなかったことが
 次へのモチベーションになる。
 本当はそのためのアトリエ展 ×2回でした。(12月→春)
 ところが間が開いてしまった。

 よそでやる分にはこれって叩き台みたいで失礼かなって思うけど、
 させてくれるのはここしかないかなと…やっぱり今日思った。
 というか、自分にとって必要。
 素直にそういう弱さから入ってみようと。

 今のところ来年はたまたま奇数月に予定が入っているのでここから始めてもいいのかな。
 ついに今年は何も展示をしない年になってしまったので。
 空白の2015年。
 来年の素敵な滑り出しになる予感。
 この感覚大事だな。


「オオカミがくるぞー」
 




 
notes
タフ化
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 年内12月の開催をめざして制作しておりました
『アトリエ展 vol.2』ですが、
 来年に延期させていただきました。



 今朝、現場への出勤前に少しだけ作業してたら
 ポリビーカ―に残って硬化した樹脂がゴボっと、とてもきれいに抜けた。(しかも500ccの)

「昨日の野球観たか?」と言われてすっかり今日だと勘違いしていたプレミア12準決勝。
 たまたま日曜のベネズエラ戦の後半を見てて終盤の継投がヒヤヒヤものだなあと
 思ってたら案の定だったみたい。
 でも昨日も平田が打ったみたいだし今大会、大野も中日勢が活躍したのが何より。

 そうそう「来年から」兼業化、と言ったのですが研修というか身体を慣らす意味で
 今月からちょこちょこ現場仕事に出ております。
 ブランクが長かったもので。
 今日は樹脂工事前の下地処理でひたすらセメント練り。
 少しずつタフになりつつある。
 こちらの制作にもいい意味でタフさが加わればいい。


  
 
 
 
 
notes
手甲(てっこう)
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 時計用のタグ。(初期のものにはないかも)
 朝いちで真鍮の釘を樹脂で接着して乾かしていたものが行方不明になってなかなか見つからない。
 散々探し回ったあげく手甲(手首にはめるやつ)の死角になる部分にやんわりと刺さっていた。
 なんだかなあ。

 
 久々の時計の制作、ようやく最初のひとつが今日完成した。
 少し新しい試みをしたので、昨晩磨き終えた時点で思わぬ弱点が発覚。
「これは、ボツかも…」と仕込んだ分が全滅のイメージが頭をよぎったが、
 今朝気を取り直して再考、ちょっとしたひと工夫でぐっとよくなり、
 いつものように針をつけたらさらによくなった。
 何かを変えたときは全体のバランスが崩れてしまうことは往々にしてある。
 どうもすぐ諦めるこの性格はよくない。

 これについては近々またお知らせを。

 思えば、年始につくった分は昨年の暮れに受けた注文分なので、これが今年初。
 もう終わりだというのに。
 それから本当に申し訳ないのだけど、そのときのがまだで甘えさせていただいている
 友人、知人の皆様。
 1年後になってしまったけど、しっかりウォ−ミングアップできたのでいっきにやります。
 (もう次回は注文受けない)


 刺さった釘がツボを刺激して手の速さが倍化するとかないかな。





 
notes
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