今年の終わりに
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 僕の作家活動は2001年の最初の個展とともに始まっているのだけど
 今年は15年目にして初めて何の展示もしない年になってしまいました。
 年内唯一予定していたアトリエ展も延期、
 リセット年と称したものの、お待ちいただいてきた数々の仕事も完遂できず、
 また秋以降の兼業宣言も当初の予定より早いものにならざるをえなかったりと
 正直これまででいちばん思うようにことが運ばなかった年でもありました。
 諸々のこと、いたらずご迷惑をおかけしたみなさまには本当にお詫び申し上げます。
 
 そんな中でもとにかくどういうかたちであれ今年も1年間何かをつくり続けることができて、
 また来年に向けてのいくつかの萌芽を実感できたことに
 あらためて感謝したいと思います。

 
 今年もたいへんお世話になりました。

 みなさまもよいお年をお迎えください。






 
greeting
年末年始は現場仕事
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 本日から現場10連勤。

 年末年始がお休みの人。
 のんびりお過ごしください。
 年末年始も仕事という人。
 がんばりましょう。





 
notes
年末逃避行
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 もはや今日一日では何もできないと腹を括り、
 昨日の晩ふと思い立ち、夜行バスに飛び乗って東京へ。
 本日最終日の「オットー・クンツリ展」を見に東京都庭園美術館まで行ってきた。

 オットーさんは大好きなスイスのジュエリーデザイナー。
 いやあ、観ておいてよかった。
 午前中に観終わって即直帰。
 うまく言い表せないのだけど、すっかり解き放たれて帰ってきた。

 ちょっと煮詰まった中での、ほとんど逃避行に近かったが、
 かえって前向きな姿勢になれてとても実のある年末の逃避行だった。
 結果的に来年に向けての精神的な備えができたことにもなったと思う。



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 後ろ向きに思えててもそっちが前だったってことはたまにあるんだな。



 
 
notes
来年に備える
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 朝5時起きで土嚢袋20個分の廃棄物をアトリエ2階から降ろし車に積み込む。
 結局11号室の大掃除まで至らずだったので中掃除程度で切り上げる。
 いや、小掃除か。
 処分することができたごみも予定の半分程度だった。
 月曜から現場なので残りは年明けに。

 制作の方も本日分でいったん打ち切って明日一日は来年の準備に備えます。
 年内に間に合わなかったみなさん、たいへん申し訳ありませんが
 年明けまでいましばらくお待ちいただきますようどうぞよろしくお願いします。

 来年は長い春休みを利用して山形から学生助っ人が来てくれそうなので、
 たくましく成長しててくれたらこの上なく嬉しい。
 
 
 現場仕事明けの6日から本格的に制作再開予定。
 こちらはもう少し書きますが。
 




 
notes
クラック
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 前回の萬古本、本当に面白い。
 最後の皆川明さんとの対談もとてもわかりやすくてためになる話でした。
 お店の人たちにもぜひ読んでほしい。
 

 さて、年内になんとかお渡ししたい修理のものをやっているのだけど、
 一からつくってるものは失敗したら表に出さなければいいのだが、
 ひとたびお客さんのものになって愛着をもって使われたものをなおすのは
 あたりまえだけど必ず返さなくてはいけないのでなかなか気を遣う。
 というわけでかなり慎重にやってます。
 もし年内に間に合わなかったらごめんなさい。

 でも、ものによっては強度的に大丈夫であれば、
 あえてこのまま使ってみてくださいませんかとお願いすることもあります。
 もちろんそれを「味」ととってもらえるかはそれぞれなので
 あらためて押しつけることはしないですが。

 とにかく大事に使ってくれているんだなということが伝わって本当にありがたい。

 ただ、なおしてまた使ってもらう以上、預かってからお返しするまでのスパンを
 もっと短くすることも来年の目標のひとつ。
 とりわけ友人、知人には本当に甘えてるので。


 今年も残すところあと数日。
 まだまだお仕事のひとはがんばりましょう。
 



 
 
notes
ものづくりのヒント
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 数年前くらいだろうか。
 精密な樹脂製のものが家庭でも簡単につくることができる3Dプリンターが
 一般にも普及しやすい価格になってきたころ、内田鋼一さんから
「おい、ナカオくんこれからどうするんだ?」
 とよくはっぱをかけられていたような気がする。
 今思えばものづくりのありかたに対する内田さん流の問いかけだったのだろう。

 
 先日の奈良・大阪の帰り、松阪を経由して四日市に立ち寄り
 BANKOアーカイブデザインミュージアム に行ってきた。

 四日市の萬古焼については、以前ギャルリももぐさでのトークイベントの折に
 統制陶器や代用陶器の話が出てきて現物を少し見ただけの予備知識しかなかったので
 とても面白かった。

 とりわけ僕は急須の木型に釘づけになってしまい、
 ずっともやもやと考えていたことがぱーっと開かれたような気がした。

 買って帰った『知られざる萬古焼の世界 』を静岡への出張に持参。
 夜ホテルで内田さんとデザイナーの小泉誠さんとの対談のところを読んでいたら
 そのあたりのところを話されていてよりいっそう腑におちるところがあったのだった。
 クリエイティブな仕事をしている人にとってはいろんなヒントのつまった
 とても有意義な場所なのではないだろうか。

 

 

 
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浜松・鰻・こむらがえり
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 週始めは静岡で現場仕事。
 今日は暖かくって硬化調整が難しく何度樹脂を固めたことか…。

 と、気が付けばフルに自分の仕事ができるのが年内あと5日間しかない。
 ひやあ。

 と、移動中もアトリエ展に向けての内職作業をこつこつと。
 産廃屋さんにごみも棄てに行かねばならないし、いやその前に大掃除もしておきたい。
 あれもしておきたいがこれもしたい。

 やはり年末は慌ただしい。
 前回家で寝たのいつだったか。
 でも昨日親方に浜松で鰻をごちそうになったので明日から気合い入れてがんばります。
 
 メールの返信等週中にはさせていただきます。


 昨日は宿で夜中にこむらがえり。
 ぐあっ。





 
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ファルコン号に覚醒した
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 20歳過ぎのころ中古で5万円で手に入れた初めてのマイカーがこの白いトヨタカリーナだった。
 そしてポンコツだけどカクカクして愛くるしいこの相棒に
 ファルコン号という名前をつけていた程度のそこそこの『スター・ウォーズ』ファンである。

 最初の3部作のいずれも劇場では観てなくて、
 いとこのお兄ちゃんたちは大フィーバーしていた少し下の世代。
 テレビの金曜ロードショーでルーク/水島裕、レイア/島本須美、ハン・ソロ/村井国夫
 の吹き替え版をVHSに録画してひたすら繰り返し観た程度のやはりそこそこのファンである。

 12月18日の新作公開初日に人ごみにまぎれてわざわざ見に行くほどでもないと
 わりと冷静でいたはずだった。
 が、昨日、急遽修理のものに必要な道具を買いに名古屋駅の東急ハンズに行ったついでに
 どんな客の入りなのかなあと興味本位から109シネマズ名古屋を除いてみたら
 なんと公開2日目の土曜日なのに 21:25の回の字幕2D版が意外と空いてるじゃないか。
 おまけにレイトショー料金。

 ということで迷うことなくチケットを買って、仕事を終えたあとあらためて
『スター・ウォ−ズ フォースの覚醒』観に行ってきました。

 ミレニアム・ファルコン号の登場シーンで号泣。
 チューバッカの演技に号泣。
 真面目にやってるハリソン・フォードに号泣。

 いっぱい書くとひたすらネタバレしそうなので今日のところはこのくらいにしておこう。

 
 
 

 
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奈良の夜
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 くるみの木 のプロデュ―スする 鹿の舟
 3つの施設のうちの残るひとつ 囀 (saezuri)もオープンされ、奈良を訪れました。
 ぎりぎり間に合った僕のつくった小さな鳥のオブジェも飾ってくれておりました。
 竈 (kamado)のごはんもとても美味しかった。
 奈良へお越しの際はぜひお立ち寄りください。
 
 それから夜中には春日若宮おん祭(かすがわかみやおんまつり) 遷幸の儀 (せんこうのぎ)を
 歩いて見学しに。
 この遷幸の儀、一般客に公開しているものの、写真、動画、照明類は一切禁止。
 真っ暗闇の中、待っている間にすっかり我々の五感が研ぎ澄まされ、
 その中を御神霊を何重にも守り固めた一団が「ヲ―、ヲ―、ヲ―」という声とともに
 通り過ぎていったときにはさすがに鳥肌が立った。

 
 古都奈良をほんの少し体感した夜。





 
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ありがとうございました。
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 cafe Tomiyama にて販売させていただいた黒い時計、終了いたしました。
 足を運んでくださったみなさん、
 お買い上げくださったみなさん、どうもありがとうございました。

 奈良・大阪からの帰り道、ようやく松阪に立ち寄ることができた本日、偶然にも
 最後のひとつを買ってくださったお客さまにちょうどお会いすることができました。

 
「黒い時計をつくってほしい」という店主の茂樹さんの提案は、
 時計屋さんだったおじいさんが使ってみえた今はもうないドイツ製の
 シンプルな掛け時計のイメージからだったそうです。
 たとえ抽象的にであれ、いくらかでも雰囲気の近いものが出来たとしたら幸いです。

 気負うところなく11年目のやわらかさを醸し出しておられるご夫妻に、
 僕もあらためて刺激をいただきました。

 
 
 

 
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