先週は東京にも行ったのだけど例の54年ぶりの11月の初雪の日でとても寒かった。
そんな中、上野の国立科学博物館で開催中の
『ラスコー展 クロマニヨン人が残した洞窟壁画』へ友人が連れていってくれた。
なかなか見ごたえがあって面白かった。
中でも道具をつくる映像が面白くて食い入るように観てしまった。
展示の中で赤色砂岩でできたランプというのがあって、
ランプの作家としては人類史上最初期のこれについつい反応してしまい、
ぽってりした大ぶりのスプーンみたいなカタチなんだけどシンプルな造形で、
洗練されたクロマニヨン人の美意識とセンスには感心させられてしまったり。
そのランプ、窪みに獣脂を燃やして使ったらしく、
真っ暗な洞窟の中で絵を描いたわけだから照明効果としての実用度は高かったわけで
ついつい何万年前のそういう情景を想像してしまったり。
シカ肉はジューシーだったかな?とか。(いらん駄洒落)
それから内容とは別に洞窟のレプリカや1/10スケールの模型はFRPなので
ついついそちらにも目がいってしまうのは職業病。
さらに会場を出たら目の前に原寸大のシロナガスクジラの模型があって、(有名なんだね)
夕暮れのライトアップと背景のいちょうの黄色とがあいまって壮観だった。
で、もちろんこれまたFRP製なわけで、
調べたところ千葉の湯浅レジン工業というところがつくっておりました。
僕は成型屋さんで働いたことがなく独学で始めてしまったので、
一度こういう仕事も経験してみたくって
バイトでもなんでもいいから雇ってくれないかなと常々思っているのだけど…
11月ももうおわり。
最終日の今日もせっせとランプ(ほか)をつくっておりました。
みなさんがどういうふうに生活の中にとりいれてくれるのだろう?
などと思いを馳せながら。