周辺の仕事

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 なんだかんだと打ち合わせのときにたいへん便利なので

 看板などの店舗関係の仕事、とりわけこのブログを始める2012年秋以前の分を

 CATEGORY の around works の項に分類しておいた。

 

 もう使われていないかもしれないものや移転されたお店や

 中には事情によりやむなく閉店されたお店もあるけれど、

 そのときどき大事につくらせていただいたものたちなので

 (いたらなかったところは多々あるかもしれませんが)

 昔の仕事もそのままあげさせていただいた。

 

 いい写真が残っていなかったり、遠方でいまだに足を運べていなかったりで

 完全網羅できているとは言い難く、実際にはもっとあるのだけれど

 (そもそもいちばん最初の看板である明石のギャラリー風来さんを載せられていない)

 こんな存在自体が実験的な作家にいろいろ依頼していただいて

 あらためてよいお店の方たちに恵まれてきたものだなあと思う。

 

 自分にとってはあくまで個展における作品づくりが中心のつもりなので

 周辺の仕事としてしまってはいるけれど、

 周辺なくしては中心はないのだと強く強く感じていたりもするのです。

 

 いつかもうちょとうまく言えるとよいのだけれど…

 

 

 

 

 

 

 

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放浪器

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 昨日ちょっとしたきっかけがあってしまいこんでいた洗面器をひっぱり出した。

 ランプシェードの粗型にいいかもしれないと昔買った古い洗面器。

 あらためて見たらいいカタチ。

 

 しばらくのあいだお預けするかもしれないので

 これも何かのタイミングかと思いさっそくシリコンで型をとった。

 うまいことこの曲線を生かしたシェードにできたら次の展示に出せるかもしれない。

 

 

 何を選択するかの半分くらいは意外と自分の外側から偶然やってくるのもので、

 けっこう毎日あてもなくさすらっていたりする。

 

 

 

 

 

 

 

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効果覿面?

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 昨年は初詣もろくにしなかったからか、

 1月に雪の中央道スピン事件を起こしてしまったのでとにかくどこでもいいから

 今月のうちにお参りしておこうと週始めに近所の神社へ。

 でもせっかくなので今年・丁酉(ひのととり)の恵方である北北西へ進路をとって

 (今月、映画『ヒッチコック/トリュフォー』は見逃したが)

 自宅から歩いて20分ほどの藤成神明社へ。

 主神は天照大神で塩付通り沿いにあるとても間口の小さな神社ながら

 奥に入っていくと脇には伏見稲荷もある。

 

 塩付街道はその名のとおり昔本星崎(現南区)で生産された塩を遠く信州まで運ぶための

 中継路だったので街道沿いには馬頭観音があったりしてなかなか見どころがあり、

 この地を離れる前にぜひまたひととおりまわっておきたい。

 

 

 その効果かわからないが暮れから長らく試行錯誤していた仕事がひとつ

 本日ようやく目処がついた。

 あくまで仮説的な手直しで半分は賭けみたいなものだっただけにほっとした。

 少なくとも昨日無理して進めなくてよかった。

 やっていたら間違いなく失敗してた。

 ともかくこれでまた一歩先に進める。

 

 

 たまには神頼みも悪くないものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ぼんやりと

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 寒い日が続く。

 

 おかげで樹脂が固まらなくて困る。

 

 でも日が少しずつ長くなっているのは嬉しい。

 

 いったんつくり直すことに決めたものをもう一度手直ししてみる。

 少し寝かせておいている間にやった別の仕事に関わっているうちに

 なんとなく打開策が見えてきたから。

 

 明るいうちにしかできない大事な部分の仕事もこの間までは夕方4時くらいには

 もうやらないようにしていたのに5時前でもどうしようか迷うくらいには

 日が長くなってきた。

 

 部屋の電気を点けて本日作業を進めるべきかどうかぼんやり見つめていたら

 上からの灯りでものがぼんやり光っていた。

 先日、くちゃくちゃのアトリエから捨ててしまう残骸を持ち帰ったものづくりを

 している友人が、この素材のきれいさについて語ってくれたのを思い出した。

 

 あらためて大事に丁寧に関わってみよう。

 この先は、明日することにする。

 

 

 

 

 

  

 

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月日は流れる

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 多治見のカフェ、hinatabokko はお店のオープン前から知っていて、

 2003年の大阪での個展をたまたま観てくれたのがきっかけでその直後アトリエに

 来てくれたことがあり、これからお店をやるのだと話してくれた。

 僕もまだ30過ぎで確か作家名もまだフル片仮名表記じゃなかった時代。

 当時買ってくださったフロアスタンドも砂利を樹脂で固めたベースに黒竹のシャフト、

 麻の葉模様の和紙を入れたシェードという今からするとかなりのレアアイテムだったと思う。 

 2014年のアトリエ展に来てくれたときはその時から11年も経ていたわけだから

 なかなかの月日が経ったものだなと感慨深くもあった。

 お互い10年以上続いたのだからまずまずのもの。

 

 それからさらに2年。

 今ちょっとお仕事をさせてもらっている。

 

 

 

 

 

 

 

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本日掃除中

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 アトリエから歩いて5分の場所にありながらあまり利用できていない近所の名古屋市博物館だけど

 今はギリシャ考古学の父シュリーマン 展 があと少しやってるので

 来週息抜きにどこかでふらっと出かけたいなあ。

 

 そういえば小学校のとき図工の時間に描いた絵がなにかに入選して

 この博物館に展示されたのを観に来たことがあった。

 そのときはまだ地下鉄の桜通線なんかなくて栄(名古屋の中心街)からバスを乗り継いで

 えらく辺鄙で遠いところにあるなあと思った記憶があるのだけど、

 (というか自分が名古屋のここと逆サイドの外れで育っただけなのだが)

 まさかのちに15年間この場所でものづくりをするはめになるとはねえ。

 

 残り時間1年を切ったアトリエも正月からの連日作業でかなりとっ散らかってきて

 さすがに制作中のひと(作品)たちがかわいそうになってきたので

 天気もいいしいったん手を止めて本日は大掃除を敢行中。

 

 

 

 

 

 

 

 

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駆け込み

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 危なかった。

 よせばいいのに制作中の箱のフタを本体とは別のやり方(シリコンを使わない)で

 つくる方法を思いついたのでついそちらに走ったところ昨日見事失敗。

 これはまた明日の締切当日持参パターンか…と半ば諦めかけたところ

 郵便局にも配達時間帯指定郵便なるものがあるとは知らなかった。

 本日やることはやってなんとかクラフトフェアまつもとの応募用紙を郵送した。

 なんでもいいじゃないかと思うかもしれないが

 やはりそのとき自分の中で興味の鮮度が高いことで臨みたい。

 

 それでも、モノが出来てから写真を撮ってとり込んでレイアウトして出力して

 コメントを添えてと応募用紙を40分で仕上げてしまえるあたりはさすがに年季と、

 ブログでそれら一連の作業を30分以内でやる癖をつけているおかげだと思った。

 最初の頃は応募用紙の作成に2日3日かかっていたし。

 +10分は、さすがにいつもの1分撮影とはいかなかったのと(それでも3分くらい)

 写真のプリントアウトに時間がかかったから。

 今回のリスクを冒した失敗もいつかあれやこれやに役立つはず。

 

 まずは明日松本へのドライブにならずに済んだ時間は、

 まだまだお待たせしている方たちの制作に充てたい。

 

 

 3月の展示のDM用作品の締切も、月末ですね、はい。

 

 

 

 

 

 

 

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箱型づくり

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 昨年11月より宿題の某アイテム用の箱、のための型づくり。

 松本はこれを完成させて応募することに。

 さらには昨年7月より宿題となっている某作品用の箱のための練習でもある。

 

 以下シリコン型の制作工程。

 あくまで我流だけど。

 

 

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 ・つくるのは大小2種類のサイズ。

    MDFボードで型枠をつくりまずは底面部のシリコンを注型。

 ・充填用の厚手のMDFボードの表面をラッカー処理し、持ち手をつけておいて

  先ほどのシリコンが完全硬化する前の粘着力があるうちに中心に置く。

 ・ポリエステルシートで1cm程の土手をつくって再びシリコンを注型。

 

 

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 ・合間に丸棒を接着してポリエステルシートを貼る。(これは付属パーツ用)

 ・シリコンが固まったら型枠をバラして外す。

 ・ペーパーでバリを落として、面取りをする。

 

 

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 完成。

 ただし、これは本体。

 ここまででまる一日だが、これはまだ本体の型。

 同様にフタ用の型をつくる。

 

 ここまでの材料費は1万円くらい。

 何個かつくってようやく元がとれる勘定。

 ここからFRPを張っていくわけだが、日が暮れ始めてしまった。

 また、1回使って型が壊れた日には泣く。

 

 というか間に合うだろうか。

 今年もやばいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

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雪の日に思ふ

 

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 昨年末俳優の根津甚八が亡くなった。

 自分にとってもっとも思い出深いのは

 昔テレビの洋画劇場で放映された『アンタッチャブル』(ブライアン・デ・パルマ監督)

 のケビン・コスナー(エリオット・ネス役)の吹き替え。

 ビデオに録画して何度も観たから。

 本職の声優にはない自然さがかっこよかったなあ。

 若山弦蔵:ショーン・コネリーとの相性も抜群で、

 もちろんエン二オ・モリコーネの不穏で印象的な音楽もたまらなく大好きな1本。

 

 追記:遺作となった『GOIN サーガ』も出演そのものがすごかった。

    ご冥福をお祈りします。

 

 それにしても昨晩は寒かった。

 いろんな締切と次への準備とが重なってもし雪が積もると行き来が面倒なので

 アトリエに泊まり込んだがストーブをガンガン焚きすぎて、夜中に灯油が無くなるピンチ。

 朝の6時までなんとか我慢して近所のガソリンスタンドまで歩いて行った。

 そんなに積もらなくてよかった。

 消費の原因はストーブの上で夜食におでんを煮込んだから。

 アトリエにあった持ち手のとれた鍋を使ったもんだから

 アンタッチャブルな部分を素手で触って親指に水ぶくれができてしまった。

 一昨日は足の親指に一升瓶の底を落下させたので踏んだり蹴ったりだが、

 クラフトフェアまつもとの応募の締め切りも近づいておりいちいちめげてもいられない。

 今年の方針はランプ類一切無しで臨むつもりだが、果たして通るかどうか。

 

 禁酒?

 一瞬よぎったが、 カポネも逮捕されたし、おでんには日本酒だし。

 雪の桜山も最後かもしれないし、一杯やった。

 今日打ち合わせに来られた方の小さな娘さんに

 「(アトリエ最期で)寂しいね」と言われたし、残り時間(この場と)仲良くやろうと思った。

 

 

 明日からまたがんばろう。

 

 

 

 

 

 

 

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ゲート難

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 年始、あいかわらずの準備不足のため当ブログ今年のスケジュールのところに

 3月の個展のタイトルを載せるかどうかけっこう迷っていて、

 いやまだ引き返すなら今のうちだとか、DMをつくるまでまだ少しだけ猶予があるので

 (仮)とでもしておこうかとか、苦悶の末に

「ええい、ここは退路を断って載せてしまおう」と男を見せたつもりだったのだが、

 まちのシューレのHPを見たら年間のスケジュールのところに

 とっくにタイトルが明記してありましたな。

 

 ともかく現在ストックはなし。

 2017年ゼロからのスタート。

 というかもう10日以上過ぎた。

 出遅れもいいところ。

 100点マラソン果たして完走出来るのだろうか。

 

 

 そんな本日いただきのものの一升瓶を手をすべらせて

 ひと口も飲まぬうちに地面に落として割ってしまった。

 こ、これは禁酒して臨めということなのか…

 

 つづく

 

 

 

 

 

 

 

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