ナカオタカシ 100のランプ
2017年3月17日(金) ‐ 3月26日(日) ※ 21日(火)休
11:00 - 19:30
まちのシューレ店内ギャラリー
作家在廊日:3月17日(金)、18日(土)
一夜かぎりのランプBAR
※ 詳細はまちのシューレHPよりイベントのページをご覧ください。
香川県高松市丸亀町13-3 高松丸亀町参番街東館2F
087-800-7888
東海地方は昨日春一番が吹いたとか。
慌てさえしなければまだまだこの寒くて乾燥した季節は
ランプ類の制作にもってこい。
1月からちょっとずつ仕込んできたソケット部分の削り出し
(もちろん100)も残すところあとわずか。
さすがにうまくなってきた。
こういう効能もいつかまとめて取り組んでみたかった所以でもある。
合間にこの時期ベストの諸々も。
風も強いし、火の取り扱いにはご注意を。
知人にチケットをいただいたので昨日の夜はちょっと息抜きを兼ねて
名古屋で活動されている 朗読の会 ことの葉 小さな小劇場
江戸川乱歩原作『黒蜥蜴』に足を運んだ。
すっかり演劇だと思い込んでいたのだが、10人ほどからなる朗読劇で
観るラジオシアターみたいな感じでとても面白かった。
僕の読書歴は小学校の図書室にあった江戸川乱歩の(ジュベナイル版)
少年探偵シリーズから始まっているといってもよいので、
この形式の朗読劇に冒頭少々戸惑いはあったのだが、
だんだん昭和初期のじめじめっとしたミステリアスな乱歩な世界観を
(といてっもとてもリズムよくアップテンポ調なのだが)
思い出しながらすっかり物語に入り込んでいった。
朗読だとこちら側がイメージする力を使わねばならないところが
またよくって、ほどよく脳がほぐれた感が心地よかった次第。
次回は『怪人二十面相』を、と言っていたのでぜひまた行ってみたい。
ちなみに名探偵明智小五郎は映画やドラマであまたの男優が演じているけれど、
昨年のNHK BSプレミアムで放送された満島ひかりのそれは
意表をつかれてかなり好きでございました。
乱歩の後はひと駅歩いて今池の百老亭で餃子を食べて帰った。
もちろん本日からまたランプ100に向けて気合を入れるために。
というわけでたまに息抜きしつつ昼も夜も(朝も)の制作はまだまだつづく。
こちらは「くろとかげ」ならぬ「ひかりとかげ」なのさ。
先日、「今ランプ何個出来てるんすか?」と聞いてきた友人が
「50個つくって鏡に映して展示すればいいじゃないですかー」
と、驚きの提案をしてくれたが、
それはそれで別のインスタレーションの展示に使えるなあなどと思いつつ、
直前になると必死すぎてこんなことも書けなくなるので今のうちに。
でも心持ちとしてはそんなゆとりを常に抱えながらつくりたいものだ。
ちなみにFRPの性質のひとつに絶縁性(つまり電気を通さない)というのがあるが、
だからって何っていうほどのこともないのだけれど、少なくとも通電したら
今みたいなデスクライトみたいなのは出来ないよな。
この素材とはもはや腐れ縁みたいなものだけど。
ランプ制作をしているととりわけいろいろな素材を使う。
もちろんメインはFRPだけど、そもそもFRPは樹脂とガラス繊維の複合素材。
僕は木も、金属も、それから紙も使う。
素材といえば
毎年クラフトフェアの選考報告書に添えられてくる分野別の応募数と
出展数の数字を見るのが好きで、ついつい全体の何割くらいを
それぞれの素材(ジャンル)が占めているのか見比べてしまう。
今年の松本でいうと
陶磁:木工/漆:染織/フェルト:ガラス:金属:皮革:その他
の各素材の全体を占める割合は、かなり大雑把にみて
3.5 : 1.5 : 1 : 1 : 1 : 1(実質0.7) : 1
で、だいたいそれに比例した出展者数になっているのは毎年のこと。
たまたま手元にあった8年前の2009年時と比較してみても
全体としてはそれほど大きな変化はみられないけれど、
皮革の人が倍近く増えて、ガラスの人が少し減った。
でもガラスはフェア側からすれば需要があるのか
応募に対しての出展率の割合が各分野中いちばんいい。
これはたしか昨秋の堺の「灯しびとの集い」でもそうだった。
もっとも選考の段階で数調整が行われているかなどまったく存じ上げないし
そもそもこれらに応募している作り手が各ジャンル人口の縮図であるという
根拠はどこにもないのであくまで個人的にふむふむとながめているだけなのだが…
で、わが「その他の素材」はどうなのかというと
2009年 応募 154 出展 30
2017年 応募 135 出展 24
実は8年前に、これからもっとその他の素材が増えるんじゃないかと
ひそかに推測していたのだけれど、現実はなかなか厳しいよう。
自分もよく続けているなという現状を思うとまあそりゃあそうだよね。
マイナーであることは諸刃の剣でもあるから。
おっと、いけない。
今月は3日少ないんだ。
すなわち展示までとっくにひと月を切っている。
仕事、仕事。
来月の まちのシューレ963 での展示用に新作が完成。
何度か失敗を重ねたので、ひとつでも新しいのができてほっとしている。
たくさん失敗したおかげでまたひとつ
「こうすればよかったんだ」とわかったことがある。
去年の夏の3人展のときの制作方法(あれは装身具だったけど)の応用が効いた。
まったく、過去の自分にこれまでのことを全部教えてあげたい気分だよ。
でも、とにかくうまくいくと楽しい。
うまくいかないとただただ悔しくて泣きそうになる。
昨日羽生くんもそんなこと言ってたな。
(この中年のおっさんはほんとに泣くけど)
なんにせよここからピッチをあげていきたい。
3年前の雪の高松で、早朝のうどん屋でも
女木島行きのフェリー乗り場の待合室でも、
テレビで流れてるのはソチでの羽生くんの金メダルの演技だったなあ。
機関誌『掌』のその他の素材特集で事前にピックアップしていただいた
2011年と、応募そのものをお休みした2015年を除けば、
選考通知の届くこの時期は毎年のこととはいえ本当に胃が痛い。
思えばクラフトフェアまつもとに最初に応募した2008年に落選していたら
その後今のことをやっていたかはわからない。
この先どうしようかいろいろ考えている時期だったから。
それから無事出展できることになって当日松本行きの車の中で
当時のパートナーと決めた売り上げのノルマを下回っていたら、
とても食べていけないのでこれもきっぱりとやめていたように思う。
(良いのか悪いのか少しだけ上回った)
そこから9年経ったけど、その時以来ずいぶんいろいろ考えている2017年でもある。
本日、自分のランプシェードを使ってくれているお店に行ったら
やはり自分のランプを使ってくれている別のお店の店主夫妻に偶然会った。
そもそもがここのお店の仕事をすることになったのも
オープン前のおふたりに偶然会ってとてもよい印象を受けたからだった。
いろんな岐路でちょとの目盛がどちらかに触れていたらあるいは
独立して自分の店を持つ、なんてひとの人生の一大事に関われなかったわけだから
あのとき先に進んでやはり良かったんだよな。
と、ん!?と思って今さっき先日まとめた around works の記事をあらためて見てみたら
このお店がmakingカテゴリーになっていたためにすっかりそちらから漏れておりました。
すいません。
でも彼らが8年ぶりに来たという場所で出くわすのだからなかなかの縁。
バレンタインがんばって。
そう、そんな本日上記選考通知も届きました。※
うまくいかなくて腐ってる場合じゃない。
開けゴマ。
動けおれ。
前にもどこかに書いたかもしれないけれど
名古屋の mrs.kitche 入口に置かれているこれが最初につくったデスクライト。
拙すぎて寄りの写真は自分ではとても載せる気にはなれないが
あらためてここの空間は何でも受け入れてくれる。
それから10年あまり。
現在は来月の高松でのランプ展に向けてデスクライトを鋭意制作中。(大遅延中も)
尚、たまにお問い合わせいただく時計などに関しては
5月ころまで出品予定がないのでどうかご容赦のほどを。
そのかわりと言ってはなんですが、
時計(M)、(S)ホワイト×各1 とほんの少しではありますが
前回制作時につくった最後のふたつを mrs.kitchen さんに納品させていただきました。
昨春のここでの展示の折は結局完成品はひとつも出品できなかったもので…
ランチがてらお求めいただければ幸いです。→ ※ sold out
(営業日時が短いのでご確認ください)
久しぶりにランチ食べたい…
2月。
籠ります。
来月の個展に向けて。
ひたすらつくります。
(今月半ば頃ご案内します。)
合間に少し別件も。
寒さに負けず
しっかり体調維持しつつ調子を上げていきたい。
ここを乗り切れば春は近い。
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