土台

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 HPのトップの写真はこれまで年に4回、3か月ごとに

 替えていたのだけれど、年明けもずっと去年のをひきずって、

 やっと替えたのが3月。

 で、ずうっとそのまま来てる、

 まったくもって今年の現状を表している。

 

 基礎もへったくれもなんの土台もないところから始まって、

 長い時間いろんなことを積み上げて、

 だから当然今年がおそらくいちばん頭でっかちで不安定。

 もとよりそういう覚悟では始めた1年ではあるが、

 上半期で息も絶え絶えではね。

 やはり基礎からちゃんとやり直さんといかんかな。

 

 6月中のみなさま、もう少しだけお待ちください。

 本当にすみません。

 この3か月にあらたにわかった改善点を

 盛り込みながら制作しております。

 ラッキーで乗り切れるのはせいぜい1、2回、を痛感。

 

 

 建物の基礎工事って見ているとなぜかほっとする。

 が、今日はさすがの土砂降りで職人さんたちも

 お休みでした。

 

 こちらはひとつ新顔のシェードを完成。

 サイズ違いで個展とは別件ではあるけれど。

 

 

 

 

 

 

 

notes
鉛色

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 鈍った身体が悲鳴をあげている。

 夜中に2度も足がつった。

 明け方の屋上への階段をのぼる足取りは重い。

 しかし下半身の強化は大事だ。

 

 

 このひとたちは(コード)今回どれだけ使えるだろう。

 梅雨時の鉛色の空を見ながら思う。

 

 今日は鉛の注型やらなくちゃ。

 

 

 ああ偶然韻を踏めていた。

 

 

 

 

 

 

 

making
旧知

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 このあいだの日曜の夜、

 名古屋の gallery N での展示の在廊に来ていた

 旧友で版画家の常田泰由さんと夜、

 数年ぶり(いやもっと経ったか)に語り合う。

 

 彼が名古屋にいたのが大学院のたったの2年間だったとは

 思えないのは当時それくらい大事な交流をしていたからだろう。

 お酒を酌み交わしながら当時30代前半の自分は

 8つか9つ歳下の彼に美術のことをいろいろ教えてもらったものだ。

 

 変わらないのは丁寧さと遊び心を積み重ねていくような

 クレバーな作品づくりへの姿勢だけではない。

 何も知らない自分に今面白いと思う作家の話を語って聞かせてくれ

 あいかわらず僕のツボを刺激してくれる。

 そして長年つき合っていてその後結婚した奥さんへの優しさも。

 

 いくぶん歳をとった彼が活躍する同期たちのことを語る際、

 ほんの少し寂しげな表情ながらも

 それでもそことを結びつける役割を担っている

 自分の立ち位置を自覚しつつ

 しっかり誇りを感じて仕事をしているように感じた。

 東京の造形大で教える彼の、学生のことを語る

 まなざしはあくまであたたかく

 それぞれの資質への今後の可能性への好奇心に溢れていた。

 

 そんな彼にも作品づくりでの変化が訪れていそうで

 今後がまた楽しみになった。

 常に不安定な土台の上に立っていて

 己を律することができずにちょいちょいやさぐれている自分には

「良心」のような存在だ。

 

「昔、走ってましたよね?」

 うん、でもそれは無理なので昨日からまた長めに歩き始めた。

 6月ももう終わる…

 時間だけがどんどん過ぎてゆくけれど

 せめて身体だけはここからのたたかいに備えておかねばと。

 

 

 

 

 

 

 

notes
今の自分がすべて出てしまう。だから怖い。

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 やいちでの個展、すでにひと月を切っておりますが

 作家の都合でDM遅れております。

 少なくとも前回(昨年の3人展)のように

 展示初日に印刷屋さんからDMがあがってくる

 なんてことはないようにするつもりですが

 もう少しかかりそうです。

 来月になったらさらなる制作の濁流に飲み込まれております。

 ご案内の不備が予想されます。

 今からお詫びしておきます。

 6年越しに実現する埼玉での初個展はいったいどうなるのだろうか?

 

 思うように制作が捗らず、

 悶々と失敗と試行錯誤を重ねる毎日に本日は

 若い助っ人工場長(他称)が仕事休みの週末を使って来てくれて

 脇の手助けをしてくれる。

 物理的なサポートが、16年間いまだ修行中の、

 自分の負担をどれほど軽くしてくれることか。

 聞けば16年前は小学生だとか。

 がんばれおっさん(俺)!

 

 図らずもちょうど16年前の初個展も重圧はある意味まったく一緒。

 

 

 

 

 

 

 

making
ヒントのいろ・かたち

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 前期開催から約一か月。

 ようやくBANKOアーカイブデザインミュージアム

「琺瑯のいろ・かたち」に足を運ぶことができました。

 小さな空間にすごい見ごたえでした。

 

 いっつもおんなじことを書いてしまっている気がするけど

 ものづくりのヒントに満ち溢れておりました。

 ちょっとここのところ自信を無くしかけていた自分を

 じわじわと奮い立たせてくれました。

 

 今のこのどん底の自分とそれでもどこかに

 突破口を見出そうとする自分へのしるしに

 琺瑯のバターナイフを2本買いました。

 「もっと肩の力を抜けよ」と

 言われてるようにも感じました。

 

 実は前期展示明日までだと思い込んでの駆け込み。

 一か月勘違いしておりました。

 まだまだ前半戦やってます。

 自分も錚々たる方々に混じってそっと参加させていただいております。

 そんな余裕の無い自分を励ましてくれるような、

 美味しい美味しいチーズケーキでした。

 

 

 

 

 

 

 

notes
B品ではありますが…

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 朝からどしゃ降りの雨。

 雨対策の件がありここのところ毎日天気予報を

 チェックしていたのに昨日に限って…

 というわけで光量足りず写真もちょっとぼんやりですが。

 

 先日お知らせした時計(L)のわけありバージョンふたつです。

 直径21.5センチ×3センチ

 僕自身が最終段階まで失敗に気づいておらず

 針をつける手前まで出来上がったものを

 廃棄するのはもったいなく、

 どなたか使っていただけたら幸いです。

 

 理由は全体にもう5ミリほど外側に文字を

 置くつもりだったからです。

 ちょっと余白が多い目。

 

 

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 あと気になるのは

 どちらも12の上の部分の紙の合わせ目あたり、

 少しぽこっと出てしまってること。

 Mサイズではこのくらいのランダムなふり幅は許容するのですが、

 サイズが大きい分少し目立つかなと。

 

 以上の点、気にならないようでしたら

 右記宛先までメールをください。→  plastique.10-11@vivid.ocn.ne.jp

 先日のクラフトフェアですでにひとつ購入いただいているので

 今回は価格Mサイズと同じでお願いします。

 

 ※ 尚、申し訳ありませんがご自宅使いの方に限らせてください。

 

 

 受付終了いたしました。

 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

notes
今日からまた早寝早起き。

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 どうしても別注の仕事は展示の制作とは別脳で

 ちょっと違う種類の集中力が要ったりと

 もう少し時間的に余裕がないと

 かえって迷惑かけてしまうことも。

 そんな現状でもいろいろ融通効かせてくれて

 どうにかこうにか。

 今回も明日北京に発つ方がいて届けてくれなかったら

 完全にアウトでした。

 荷物になるのに本当にありがたい。

 また首の皮一枚。

 されど、待たせた甲斐があって

 良い「気」のようなものが込められたのなら幸い。

 そこだけは譲れないもので。

 

 

 今晩はちゃんと寝たいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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徹夜はつらいよ

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 という先週だったので、

 このタイトルで昨日の夜ブログを書いていたら

 ちょうどNHKで睡眠負債といういやあなタイトルの番組を

 やるというので見ていたのだけど、

 退屈で前半くらいで寝てしまった。

 NHKには悪いけど今晩はまた徹夜。

 でもさすがに体力落ち切ってるし、

 気がついたら週変わっちゃってるし、

 明日の納品から戻ったらちゃんとリズム戻す予定。

 

 と、ポストを見たらタグチ工業の『ガジ通』

 バックナンバーが!

 2号のアメコミ仕様の表紙カッコいいし。

 とりあえずまずお気に入りの職人さんへのインタビューの

「工場の鉄人」のコーナーだけ読む。

 (終わってしまって残念)

 あとは明日の移動の電車の中で。

 なんかこれ読んだだけでもうひと踏ん張りできるのって

 なんでだろう?

 たぶん自分のやってることって

 どこかきっと工業の血筋なんだろうね。

 

 

 

 

 

 

 

notes
Rぬき、もしくはFPかもしれない。

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 一昨日の記事を書いていて

 あらためて気づかされたことがある。

 カーボンがある意味軽いながらもより強度のある存在

 を実用の面でめざしているのなら、

 同じFRPでも

 僕は肝心のReinforced(強化)の部分はほとんど無視して

 この素材を使ってしまっている。

 たまにお店やギャラリーの方が、

 強い、とか割れない、というフレーズを

 使ってくれていることがあるのだけど、

 ごめんなさい、僕がつくってるものは

 強くないです。

 割れます。

 (正しくはガラスのようには割れないだけ)

 おまけに機能や耐久性のことなんかもちゃんとしていない。

 飲食に使わないでください、黄変します、

 紫外線で劣化します、なのだ。

 

 

 こういうきれいさもあっていいんじゃないかなという

 ただそれだけ。

 

 

 ついでに作業効率、生産性などは遠くはるかかなたに

 置いてきてしまっており

 ゆえに毎度毎度みなさんにご迷惑をかけてるわけです。

 重ね重ねお詫び申し上げます。

 

 

 高松出張は断念。

 大事な船出に立ち会いたかったのだけど…

 体力尽きました。

 

 

 

 

 

 

 

notes
FRPのこと37 (CFRP)

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 これも先日のクラフトフェアまつもとでのこと。

 お父さんと会場をまわっていた鉄道好きの高1の男の子が

 僕の素材を尋ねてきて、FRPだとわかると目を輝かせて

 カーボンファイバー(CFRP)※についての博学な知識と、

 それが車体に使われている鉄道や、機体に使われている

 ボーイングの型番などをいろいろと教えて聞かせてくれたので、

 ちょうどそのとき居合わせたみんなでにやにやしてしまった。

 こういうのがあるからクラフトフェアはやめられない。

 

 そんな余韻の冷めやらぬ先日、湯浅夫妻の友人で

 近江で合流した岡山の建設機械の会社タグチ工業

 田口詠子さんに紹介がてら見せていただいた

 フリーペーパー(社内報?)をさっと開いたら偶然にも

 おお!CFRP!

 なんでもJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同開発で

 油圧ショベルの軽量化に取り組んで

 CFRP製のアタッチメントを使った(黒い部分)

 アームを完成させ軽量化に成功したんだとか。

 すごいねえ。

 宇宙での使用を視野に入れて

 建機をつくっているなんてなんと広がりのある話なんだろう。

 ほかにも面白いもの(スーパーガジラとか)を

 いっぱいつくっていて、

 僕らが知らない世の中の役に立ってる工業系の会社って

 いろいろあるんだなあとつくづく感心してしまった。

 この「ガジラ通信」もとても面白い。

 

 そういえば松本で会った高1の彼は『STAR WARS』の

 手拭いを頭に巻いてたっけ。

 

 

 と、この記事を書いていたら、

 インドの18歳の少年が世界最軽量の人工衛星を

 開発したというニュースが。

 もしや、と思ったら、やはり炭素繊維を使っておりました。

 

 

 

 ※ CFRP(炭素繊維強化プラスチック)

     いわゆるカーボンファイバー。

   ちなみに僕のはこれと識別する意味では

     GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)

     いわゆるグラスファイバー、ということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FRP
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